ドラマツルギー(読み)どらまつるぎー(英語表記)dramaturgy

翻訳|dramaturgy

デジタル大辞泉 「ドラマツルギー」の意味・読み・例文・類語

ドラマツルギー(〈ドイツ〉Dramaturgie)

《「ドラマトゥルギー」とも》
戯曲創作構成についての技法作劇法。戯曲作法。
演劇に関する理論法則批評などの総称演劇論

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精選版 日本国語大辞典 「ドラマツルギー」の意味・読み・例文・類語

ドラマツルギー

〘名〙 (Dramaturgie)
① 戯曲創作の方法論。作劇法。
※古川ロッパ日記‐昭和九年(1934)一二月一日「作者がドラマツルギを知らないから、てんで役どこてものが分ってない」
② 演劇論。演出論。
※再び劇を論じて世の評家答ふ(1889)〈森鴎外〉「未だ一巻の『ドラマツルギイ』を読まず」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドラマツルギー」の意味・わかりやすい解説

ドラマツルギー
どらまつるぎー
dramaturgy

ギリシア語の「脚本上演」を意味するドラマトゥルギアdramaturgiaに由来し、普通「作劇法」「上演法」と訳されるが、さらに戯曲論、演劇論の意味で使われることもある。その流れは二つに大別できる。一つは論理的な筋の展開を重んじ、知的、構築的、求心的であるのに比して、他方は音楽性や視覚性を採用して、感覚的、絵画的、遠心的である。どちらも作品としての統一性や全体性を意識し、リズムを考えるが、前者は戯曲そのものに示される知的内容の緊張解放のリズムに、後者演者が加わって始動する上演のリズムに重きを置く傾向がある。どちらかといえば、西洋の演劇は前者の、東洋の演劇は後者の傾向が強いといえよう。

[高師昭南]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラマツルギー」の意味・わかりやすい解説

ドラマツルギー

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