旺文社世界史事典 三訂版 「ド=ゴール」の解説
ド=ゴール
Charles André Joseph Marie de Gaulle
フランスの軍人・政治家。第五共和政初代大統領(在任1959〜69)
第一次世界大戦に従軍ののち,ペタン将軍の幕僚をつとめ,機械化部隊による陸上戦を予見した。第二次世界大戦ではフランス降伏とともにロンドンに脱出して自由フランス政府を結成して対独レジスタンスを呼びかけた。フランスの解放後,臨時政府主席となったが,1946年辞職し,翌年フランス国民連合を組織した。しかし,第四共和政政府の植民地政策がゆきづまると,右翼・軍部を背景に1958年首相となり,第五共和政憲法に改正して大統領の権限を強化,自ら大統領となった。以後,アルジェリアの独立承認,核およびロケットの開発,ヨーロッパ経済共同体(EEC)の強化などにつとめるとともに,中国・ソ連への接近,アメリカ・イギリスの影響力の排除など独自の外交方針をとったが,1968年の五月危機をへて大統領を辞任。
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