国立行政学院(読み)こくりつぎょうせいがくいん

百科事典マイペディア 「国立行政学院」の意味・わかりやすい解説

国立行政学院【こくりつぎょうせいがくいん】

略称ENA。フランスの行政官養成を目的とする高等教育機関。グランド・ゼコールの一つ。1945年にド・ゴール政権によって創設入学試験は大学もしくはグランド・ゼコールの卒業者と,実務経験のある公務員に対しておこなわれる。高級官僚のみならず,多数の政治家も生んでいる。ジスカール・デスタンシラクなどの大統領もここの出身。設立当初はパリにあったがストラスブールに移転。2022年1月に、他のグランゼコールと共に「国立公務学院」(Institut national du service public、INSP)へ統合された。
→関連項目オランド

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世界大百科事典(旧版)内の国立行政学院の言及

【グランドゼコール】より

…グランドゼコールの大多数は総合大学とは別個の系列をなし,両者はむしろ競合関係にある。 グランドゼコールが所属する官庁も,高等師範,国立古文書学校,国立中央工芸,国立高等工芸などが文部省に所属するほかは,国立行政学院と政治学院が総理府,ポリテクニク,総合士官学校,海軍兵学校,国立高等航空宇宙その他が国防省,国立農学院,国立水利森林が農林省,国立高等鉱山が商工省,国立橋梁土木が建設省,国立高等通信が郵政通信省,国立高等美術,国立高等装飾美術,国立高等音楽院,国立演劇芸術院が文化省というように,それぞれの専攻分野によって異なる。このほか公立にパリ市立の高等物理化学学校,私立の名門校にパリ商工会議所所属の高等商業がある。…

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