トマス・アクイナス(読み)トマスアクイナス

百科事典マイペディア 「トマス・アクイナス」の意味・わかりやすい解説

トマス・アクイナス

イタリアの神学者,哲学者,聖人ドミニコ会士,スコラ学の大成者。モンテ・カッシノ修道院,ナポリ,パリ,ケルンの各大学に学ぶ。ケルン時代の師がアルベルトゥス・マグヌス。2次のパリ滞在を経て,晩年はナポリの神学教授を務めた。著作は膨大かつ多岐にわたるが,最大の主著は,3部からなり〈学としての神学〉を確立した《神学大全》。アリストテレスの主要著作のほぼすべてを覆う注解,ユダヤ教徒・イスラム教徒に対してキリスト教真理を弁証した《対異教徒大全》,《ディオニュシウス神名論注解》,《四福音書連続注釈》なども重要。信仰啓示)と理性の統一を目指す〈トマス的総合〉は,しばしば理性論の代表とされるが,新プラトン主義の豊かな継承者の側面をも有する。その思想はトミズムとして長く展開され,現代に至っている。→スコラ学
→関連項目スルバランディオニュシウス・アレオパギタドミニコ会普遍論争ボナベントゥラ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トマス・アクイナス」の意味・わかりやすい解説

トマス・アクイナス
とますあくいなす

トマス・アクィナス

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