トスカネリ
Toscanelli, Paolo dal Pozzo
[生]1397. フィレンツェ
[没]1482. フィレンツェ
イタリアの天文学者,地理学者,医者。フィレンツェ大学,パドバ大学で医学,数学,天文学を学ぶ。パドバでは,ニコラウス・クザーヌスとも親交を結ぶ。医者を開業したのち,フィレンツェ図書館長となった。読書によって豊富な東洋の知識をもち,ポルトガル王アフォンソ5世に,喜望峰航路よりも短い東洋航路があることを進言した (1474) 。数年後,世界全図を描いて新しいルートを記し,コロンブスのアメリカ大陸発見に影響を与えた。ドーム寺院の上に日時計を建て (68) ,この子午線を使ってアルフォンソ表を訂正,黄道の変動を決定した。また彗星の観測を多く行い,その位置変化を記録した。
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トスカネリ
(Paolo dal Pozzo Toscanelli パオロ=ダル=
ポッツォ━)⸨トスカネッリ⸩ イタリアの天文学者、地理学者。本業は医者。地球球形説を信じ、西方に航行すればインドへの航路を短縮できるという考えをコロンブスに伝え、アメリカ大陸到達の糸口をつくった。(
一三九七‐一四八二)
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トスカネリ
Paolo dal Pozzo Toscanelli
1397〜1482
フィレンツェの天文学者・地理学者・医者
地球球体説を唱え,1474年ごろ,西まわりによるインド航路短縮の可能性をコロンブスに手紙で教えた。
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トスカネリ【Paolo dal Pozzo Toscanelli】
1397‐1482
フィレンツェの医師,地理学者。コロンブスに西航を決意させた海図を提供したことで知られる。コロンブス一家と交際があり,コロンブスの遺品の一部を譲り受けたスペイン人ラス・カサスの《インディアス史》(1552‐61)第1巻に,トスカネリのコロンブスあて書簡2通(日付なし)が収められており,1通は1474年のマルティネスF.Martines(ポルトガル顧問官)あて書簡と同文であるが,キサイ(杭州)をリスボンの西1625レグア(約9000km。
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