デジタル大辞泉
「デルファイ法」の意味・読み・例文・類語
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「デルファイ法」の意味・わかりやすい解説
デルファイ法【デルファイほう】
直観的手法による技術予測方法の一つ。予測すべき問題について多くの専門家にアンケートを行い,その集計結果を各回答者に知らせた上で再び各人に検討(少数意見については理由等を付記)を依頼。これを数回くり返すと回答がある範囲に収束してくる。この収束により予測を行うもので,技術予測(たとえば,ある科学技術の実用化の時期の予測)に多く用いられ,企業の意思決定などにも利用される。1960年代米国のランド・コーポレーションのO.ヘルマーらが開発。→ブレーンストーミング
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デルファイ法
デルファイほう
Delphi method
アメリカのランド社が開発,1964年発表した技術予測の手法。将来の科学技術の新製品がいつ頃出現し,産業構造や国民生活がどのように変るかを予測する手法として,官公庁,学会,シンク・タンクなどでしばしば用いられている。その方法は各分野の専門家にアンケートによって意見を求め,これを集計した結果を,再びアンケートとして回答者に送り,その意見を集計する。このようにして数回にわたってアンケートの反復を行なって,専門家の意見の収斂,分散を調べて,これを予測の材料とする。なおデルファイとはギリシアのデルフォイ神殿の神託にちなんで名づけられたもの。
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デルファイ法
「デルファイ法」とは専門家がそれぞれ独自に意見を出し合い、相互参照を行って再び意見を出し合う、という作業を数回行い、意見を修練させていく方法。「デルファイ法」は将来起こりうる事象に関する予測を行う方法としてよく用いられる。
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世界大百科事典(旧版)内のデルファイ法の言及
【技術予測】より
…
[直観的手法]
人間の直観力をそのまま利用する方法で,予測手法としては最も原始的ではあるが,物理現象のように内的メカニズムが解明されていない技術予測においては,優れた個人の直観力が他の方法のどれよりも的確に将来を見通す場合も少なくない。この範疇(はんちゆう)の手法として一般的なものにブレーンストーミングbrain‐stormingやデルファイ法delphi techniqueがある。また空想科学小説も直観的予測の一角をなすといえよう。…
※「デルファイ法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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