ディフューザー(読み)ていふゆうさあ,でぃふゅーざー

デジタル大辞泉 「ディフューザー」の意味・読み・例文・類語

ディフューザー(diffuser)

《拡散するものの意》
カメラフラッシュ前面に取り付け、光を拡散させる器具
レーシングカーなどの後部底面に取り付け、車体の下の気流を効率よく拡散し、ダウンフォースを発生させる部品
空調で、天井部分などに設置される空気の吹き出し口。
アロマテラピーなどで、香りを拡散させるための器具。

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カメラマン写真用語辞典 「ディフューザー」の解説

ディフューザー

 英語の defuse (緩和する)から派生した。フラッシュ発光部の前に取り付ける拡散装置。フラッシュ本来の点光源面光源に変えることで、全体にやわらかな光となり、影も目立ちにくい。ただし、同じ距離で考えた場合、被写体に到達する光量は落ちてしまうため、マニュアル発光なら絞りを開けるなど注意が必要。ガイドナンバーの大きなフラッシュで有効だ。ディフューザーは、右写真の外付けタイプ (サンパック ディフューザーキット DFU-01) のほか、フラッシュ本体に収納している製品もある。自作するユーザーも多い。

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百科事典マイペディア 「ディフューザー」の意味・わかりやすい解説

ディフューザー

流体運動エネルギーを低下させて圧力上昇を行わせる管路。ふつう断面積が次第に大きくなる末広の形とするが,流入速度が音速以上の場合には,まず狭くした後に末広部を設ける。

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世界大百科事典(旧版)内のディフューザーの言及

【送風機】より

…気体は羽根車内でその回転軸に垂直な面内を半径方向に流れるが,この間,気体には羽根車の回転による遠心力が作用するとともに羽根車流路に相対的な速度の変化に基づく圧力上昇が起こり,さらに外部から加えられた仕事で気体の絶対的な速度も増加しながら羽根車より流出する。この速度の増加分は羽根車に続くディフューザー(拡大流路)部で圧力に変換され,昇圧された気体は渦室,吐出管を経て所要の用途に使用される。ターボ形送風機の中では,取扱いガス量は比較的小さいが,段当りでの昇圧能力が大きい。…

※「ディフューザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」