普及版 字通 「テン(漢字)」の読み・字形・画数・意味
6画
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
止+廴(いん)。〔説文〕二下に「安たるなり」とあり、安歩のさまをいうとする。〔段注〕に「引いて復(ま)た止まる、是れ安なり」とは、廴を長行安歩、引く意を含むと解するものであるが、廴部に属する(廷)・(建)はみな中廷に関する字で、廴はその儀場を区画する形、歩行に関する字ではない。は中廷で静かに行動する意である。
[訓義]
1. しずかにあるく、しずかにあるくさま。
2. 字はまた蚩(し)に従う。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 トコロ 〔字鏡集〕 ウツル・ヤスクアユム・トコロ・オコタル
[部首]
〔説文〕にを部首とし、(延)をこの部に属する。
13画
[説文解字]
[字形] 形声
声符は眞(真)(しん)。眞に・(てん)の声がある。〔説文〕十一上に「州の池の名なり」とあり、四川の池をいう。その地はかつて零羌の住む地であった。いま雲南の昆明池をいう。その南端の石寨山遺迹からは、古代の青銅器が多く出土し、羌系西南夷の古代文化の一斑を知ることができる。
[訓義]
1. 池の名、四川の池の名。また雲南の池の名、昆明池。
2. 西南夷の名、零羌。
3. 水のさかんなさま、大水のさま。
[熟語]
越▶・▶・眠▶
[下接語]
巴
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報