旺文社世界史事典 三訂版 「テオドリック」の解説
テオドリック
Theodoric
東ゴート王国の王(在位471 (ごろ) 〜526)。大王と呼ばれる
東ローマ皇帝の委任によりイタリアに攻め入ってオドアケルを破り,493年東ゴート王国(首都ラヴェンナ)を建国した。その支配地域はシチリア・ダルマティア・西ゴート王国にもおよんだ。ローマ帝国時代の旧制度を守ってローマ人との融合をはかったため,イタリア半島は平和と秩序を保つことができた。しかし,信仰がアリウス派であったため,ローマ人の心を得ることはできなかった。
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