武官(読み)ブカン

デジタル大辞泉 「武官」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐かん〔‐クワン〕【武官】

軍事に従事する官吏。旧日本陸海軍では、下士官以上の軍人。⇔文官
律令制で、武事に携わった官。衛府えふ諸国軍団に属する官など。
[類語]官員公務員役人官吏吏員公僕国家公務員地方公務員文官事務官公吏官公吏官僚能吏小役人属官属僚税吏獄吏キャリアノンキャリア

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「武官」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐かん ‥クヮン【武官】

〘名〙
① 軍事に携わる官人。軍事に関係する官。
※続日本紀‐文武二年(698)二月丙午「賜武官祿各有差」
令制で、武器を携帯すると定められた官職。すなわち、衛府馬寮兵庫寮、諸国軍団などに属する職。また、その人。ただし、中務省の丞以上、大宰府・三関国の官人および内舎人は、武装する定めであるが文官である。兵部省が人事考査を担当する。〔令義解(718)〕
③ 旧日本陸海軍の下士官以上の軍人。〔陸軍武官進級令(明治二二年)(1889)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android