宮廷(読み)きゅうてい

精選版 日本国語大辞典 「宮廷」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐てい【宮廷】

〘名〙 天皇、国王などの居所。宮中。禁中。〔英和外交商業字彙(1900)〕〔史記‐始皇本紀〕

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デジタル大辞泉 「宮廷」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐てい【宮廷】

天皇・国王の居所。
[類語]御殿宮殿王宮皇居宮中宮城御所禁中禁裏内裏畏き辺り王城大内山雲上雲の上九重ここのえ行宮あんぐう

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世界大百科事典 第2版 「宮廷」の意味・わかりやすい解説

きゅうてい【宮廷】


【ヨーロッパ】
 君侯とそれを取り巻く廷臣たちの集団が宮廷であるが,歴史上宮廷は,政治的・文化的にしばしば重要な役割を演じた。すでに中世初期カロリング朝(752‐987)において,カール大帝の宮廷が学芸復興に大きく貢献したことはよく知られている。大帝アーヘンの宮廷に,イギリスからアルクインを招くなどして,いわゆるカロリング・ルネサンスの拠点としたのであった。また,12世紀南フランスではアキテーヌ公の宮廷が,トルバドゥール発祥の地となり,宮廷風恋愛の温床となっている。

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普及版 字通 「宮廷」の読み・字形・画数・意味

【宮廷】きゆうてい

御所。〔史記、始皇紀〕始皇以爲(おも)へらく、咸陽は人多く、先王の宮小なりと。~乃ち宮を渭南の上林中に營作す。先づ殿を阿に作る。東西五百、南北五十

字通「宮」の項目を見る

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世界大百科事典内の宮廷の言及

【旅】より

…【秋山 元秀】
【ヨーロッパ】
 西欧初期中世において,旅とは主として軍事遠征か交易の旅,あるいは伝道のための旅であり,その形にはとくに珍しいものはない。初期中世のみならず中世後期にいたるまで,西欧社会において国王は首都を定めていなかったから,宮廷自体が移動していた。カール大帝の生涯の軌跡をみるとパリ,アーヘンを中心として旅にあけくれた一生だったことがわかる。…

※「宮廷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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