テイ・まつり(漢字)

普及版 字通 「テイ・まつり(漢字)」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] テイ
[字訓] まつり

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は(帝)(てい)。は上帝を祀る大きな祭卓の形。小さな祭卓は示。示の下部を斜めの木で締めた形が。〔説文〕一上に「は諦(あき)らかにするなり。天下に王たるの號なり」とし、また一上には「諦祭なり」という。五歳一祭祀は王者にのみ許されるものとされ、卜辞では上帝や祖先神、また金文では直系の先王を祀るときにという。祭卓の形であるに、祝詞の器の形である(さい)を加えた形は(てき)で(嫡)の初文。その嫡系の者だけが、祀を行うことができた。のち礼制が整って五歳一、また〔礼記、王制〕に「(やく)・・嘗・烝」、すなわち春・夏のような四時の祭名となった。

[訓義]
1. まつり、大祭、上帝・祖王を祀る。
2. 時祭、夏の祭。
3. 正月、天子南郊の祭。
4. の昭・穆を定める祭、諦祭、太への合同の祭。
5. 次第する、順序を定める。
6. 諦と通じ、つまびらかにする。

[古辞書の訓]
名義抄 マツル・アキラカ 〔字鏡集〕 アキラカ・マツリ・オホマツリ・マツル・マホル

[語系]
dyi、tyiは声近く、は祭卓の象で、その祭祀対象の上帝をいい、はその祭名。これを祭るものをtyekといい、同声の語である。

[熟語]

[下接語]
・吉・郊・始・時・審・大・卜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報