タン・かたみ・めしびつ(漢字)

普及版 字通 の解説


人名用漢字 18画

[字音] タン
[字訓] かたみ・めしびつ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は單(単)(たん)。〔説文〕五上に「笥(し)なり。~律令に、は小筐なりと」、また笥字条五上に「び衣のなり」とみえる。円なるを、方なるを笥という。〔論語、雍也〕に「一(し)」、〔孟子、梁恵王下〕に「(たんし)壺漿(こしやう)」の語がある。大きな竹器は筐、入れや、〔左伝、哀二十六年〕「一の珠」のように、宝石箱などに用いた。

[訓義]
1. かたみ、竹であんだ小さなはこ、竹の化粧箱、衣裳箱。
2. めしびつ。
3. ひさご。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 太加介(たかけ) 〔名義抄 ツツ・イヒモルケ 〔立〕 アシノウツハモノ・シタミ・カタミ 〔字鏡集〕 イヒモルケ・ハコ・アシノウツハモノ・カタミ

[語系]
tanは同声。(たん)は〔説文〕十二下に「宗(い)るるなり」とあり、位を入れる器。匚(ほう)は(ほ)・(き)の金文がその形に従うように、竹器の意である。

[熟語]

[下接語]
・盈・荷・空・珠

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報