タケトラカミキリ(読み)たけとらかみきり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タケトラカミキリ」の意味・わかりやすい解説

タケトラカミキリ
たけとらかみきり / 竹虎天牛
[学] Chlorophorus annularis

昆虫綱甲虫目カミキリムシ科に属する昆虫。本州以南の日本各地、朝鮮半島、中国、台湾から南方熱帯域に広く分布し、竹材とともにヨーロッパ、アメリカにも侵入した。体長12ミリメートル内外。細形で灰黄色の毛を密生し、前胸は球形で背部に火の字形の黒い紋があり、上ばね両側には前から半環形、横帯、円形の三黒紋がある。成虫は7、8月に多く現れ、枯れたタケに産卵し、幼虫はその材中で育ち、翌年初夏に蛹(さなぎ)になる。食害するタケはマダケモウソウチクの若いものが多く、トウモロコシにつくこともある。

[中根猛彦]

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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「タケトラカミキリ」の解説

タケトラカミキリ
学名:Chlorophorus annularis

種名 / タケトラカミキリ
目名科名 / コウチュウ目|カミキリムシ科
解説 / 竹のかきねなどに集まります。
体の大きさ / 10~15mm
分布 / 本州~南西諸島
成虫出現期 / 5~8月
幼虫の食べ物 / マダケ、ハチクなど

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タケトラカミキリ」の意味・わかりやすい解説

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世界大百科事典(旧版)内のタケトラカミキリの言及

【トラカミキリ】より

…幼虫は樹皮下を食べてつるを枯らすため害虫として知られる。またタケトラカミキリChlorophorus annularisの幼虫はマダケ,モウソウチクなどに穿孔する害虫として知られる。【林 長閑】。…

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