シュタードラー(読み)しゅたーどらー(英語表記)Ernst Stadler

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュタードラー」の意味・わかりやすい解説

シュタードラー
しゅたーどらー
Ernst Stadler
(1883―1914)

ドイツの詩人学者。独仏国境アルザス地方の出身で、大学在学中の1902年にシッケレらと『シュトゥルマー』(前衛)を創刊、アルザス精神文化を理想として掲げる。世紀末的な詩集前奏曲』(1905)のあと数年間沈黙し、イギリス留学中もドイツ文学シェークスピア受容史の研究に専念。ブリュッセル大学に招かれたころから、詩作評論、フランス文学紹介にも力を注ぎ、詩集『出発』(1914)で初期表現主義一翼を担った。第一次世界大戦で戦死

[飛鷹 節]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュタードラー」の意味・わかりやすい解説

シュタードラー
Stadler, Ernst

[生]1883.8.11. コルマル
[没]1914.10.30. イープル
ドイツの詩人,文学史家。ブリュッセル大学講師。表現主義の先駆者一人。第1次世界大戦中ベルギーで戦死。詩集『出発』 Der Aufbruch (1914) ,研究書『ウィーラントのシェークスピア』 Wielands Shakespeare (10) 。

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百科事典マイペディア 「シュタードラー」の意味・わかりやすい解説

シュタードラー

ドイツ表現主義の詩人,学者。アルザスの生れ。シッケレ雑誌を創刊するなど独・仏文化の交流を念じたが,第1次大戦で戦死。詩集《出発》がある。

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