シュタイン(カール・フライヘル・フォム)(英語表記)Karl Reichsfreiherr vom und zum Stein

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

シュタイン(カール・フライヘル・フォム)
Karl Reichsfreiherr vom und zum Stein

1757~1831

ドイツの政治家でプロイセン改革の指導者。西ドイツ,ナッサウ生まれの帝国騎士で,ゲッティンゲン大学時代にイギリス自由主義の影響を受け,プロイセンに仕官後は鉱山行政,御料地管理などに活躍,1804年からは中央で大臣となったが,絶対主義批判のため罷免ティルジット条約後の難局にあたって再び起用され,07年10月より翌年11月まで国政を指導,「十月勅令」「都市条令」で農民解放と地方自治近代化の口火を切った。反ナポレオン運動にかかわって追放されてのちはオーストリアからロシアに亡命,ナポレオン打倒に奔走した。19年ドイツ古史学協会を設立,ドイツ史料集『モヌメンタ・ゲルマニアエ・ヒストリカ』(MGH)の発刊に多大の貢献をした。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報