シエスタ(英語表記)siesta

翻訳|siesta

デジタル大辞泉 「シエスタ」の意味・読み・例文・類語

シエスタ(〈スペイン〉siesta)

昼寝スペインイタリアなどラテン系の国の風習をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「シエスタ」の意味・読み・例文・類語

シエスタ

〘名〙 (siesta) スペイン、イタリアなどで、昼食後にとる午睡。昼寝。
輝ける闇(1968)〈開高健〉「シエスタから汗みどろになってさめると」

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改訂新版 世界大百科事典 「シエスタ」の意味・わかりやすい解説

シエスタ
siesta

スペイン語で昼寝の意。語源ラテン語で〈6番目の時刻〉にあたるhoram sextam。古代ローマ人は1日を四つに区分し,午前6~9時までをprima(第1),9時~正午をtertia(第3),正午~午後3時をsexta(第6),午後3~6時をnona(第9)と呼んでいたが,第6時刻は日ざしの最も強い時間でもある。中世教会修道院ではこの時間は昼の祈りの時間にあたり(時課),庶民の昼食時間は正午前に置かれていた。ここから昼食後の休息習慣が生まれた。現在でも南ヨーロッパの国々や中南米諸国では,午後1時半ごろから4時半ごろまで事務所や商店を閉めてしまうことが多いが,近代化とともにこの習慣は減少しつつある。
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百科事典マイペディア 「シエスタ」の意味・わかりやすい解説

シエスタ

スペイン語で昼寝の意。語源は6番目の時刻を意味するラテン語のhoramsextam。正午から午後3時にあたるこの時刻はもっとも日差しの強い時間で,中世の教会,修道院では昼の祈りの時間であった。庶民の昼食時間は正午前に置かれていたため,ここから昼食後の休息を指すようになった。南欧諸国や中南米諸国では,午後1時半ごろから4時半ごろまで事務所や商店を閉めてしまうことが多いが,近代化とともにこの習慣は都市部では減少しつつある。

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