ケキ・とる・もつ(漢字)

普及版 字通 の解説


4画

[字音] ケキ
[字訓] とる・もつ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
手にものを持つ形。〔説文〕三下に「持つなり」と訓し、「手の據(けききよ)するるに象るなり」とする。拳握の意とするものであろうが、卜文の字形では高く掲げ持つ形である。たとえば揚の金文形はに作り、玉を奉じて魂振りする形、(祝)にもに従って神位を拝する形に作るものがある。「據」は拮据(きつきよ)と同じく、爪を立てるように指先に力を入れて、手先を使うことをいう。

[訓義]
1. とる、持つ。
2. 拮と通じ、指先に力を入れてつかむ。

[部首]
〔説文〕に(げい)・孰(じゆく)・(きよう)など七字を属し、〔玉〕には九字を属する。は卜文にに作り、植樹の形。孰は烹(ほうじん)の形。は呪具の工を持って拝する形で、(恐)・(きよう)はその形に従う。みな執持する意がある。なおの左右相対する形は鬥(とう)で、(闘)の初文。手格して争う形である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報