ク・いつわる・おおきい(漢字)

普及版 字通 の解説


10画

[字音]
[字訓] いつわる・おおきい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は于(う)。于に吁・(く)の声がある。〔説文〕三上に「譌(きくわ)なり」とみえ、于に大の意があり、みだりに大言して人を偽ることをいう。金文の〔氏壺(たいしこ)〕に「多寡(いつは)らず」のように用いる。また〔詩、風、(しんい)〕「洵(まこと)に(おほ)いにして且つ樂し」とあり、広大なさまをいう。〔玉〕に「口を張りて鳴くなり」とみえ、大声をいう。

[訓義]
1. いつわる、大げさにいう。
2. さけぶ、わめく。
3. 大きい、土地がひろい。
4. 吁と通じ、ああ。

[古辞書の訓]
名義抄 オホイナリ・マコト 〔立〕 オホイナリ・ノブ・マツリゴト・タダシ・ワタクシ・ムカフ・イソカル

[語系]
xiua、xaは声近く、みな張大の意がある。宇・(芋)hiuaにも大の意があり、同系の語。

[熟語]

[下接語]
・洵

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報