キツネノワン(狐の椀)(読み)キツネノワン(英語表記)Sclerotinia shiraiana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キツネノワン(狐の椀)」の意味・わかりやすい解説

キツネノワン(狐の椀)
キツネノワン
Sclerotinia shiraiana

子嚢菌類ビョウタケ目キツネノワン科のキノコクワ果実にこの菌がつくと長形で不規則な形の菌核となる。この菌核が地中で越年したのち,径 1.5~2.5cmの長柄をもった杯形のキノコとなる。それに生じる子嚢胞子はクワの花被や子房中に寄生し,分生子でふえるが,果実の生じるに及んで再び菌核を形成する。

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