カン・はた・はためく(漢字)

普及版 字通 の解説


10画

[字音] カン
[字訓] はた・はためく

[説文解字]
[金文]

[字形] 象形
旗ざおに吹き流しをつけた形。〔説文〕七上に「日始めて出で、光たるなり」とし、「旦に從ひ、(えん)聲」とする。次にその籀文(ちゆうぶん)かと思われる字を掲げるが、その形義に不明のところがあるとして説解を加えず、「闕(けつ)」とする。金文の図象に、旗竿の上部に杠(さお)飾りを加える形があり、日はその杠飾りの形で、日光とは関係がない。は旗に偃游(えんゆう)(吹き流し)を加えた形である。

[訓義]
1. はた。
2. はためく。
3. 日のかがやくさま。

[声系]
〔説文〕に声として・韓・・斡・乾など十字を収めるが、日光に関する字義をもつものはない。高飛強健の意を含むものが多く、旗の高くはためく気象を承ける。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報