家庭医学館 の解説
かんじだせいそうえんかんじだせいそういえん【カンジダ性爪炎/カンジダ性爪囲炎 Candida Onychomycosis / Candidal Paronychia】
指先が湿ることの多い仕事の人に多くみられます。カンジダが原因で、爪(つめ)の周囲の炎症と爪の変化が特徴の病気です。
[症状]
ほとんどが手の指におこり、中指、薬指に多くみられます。はじめは爪の周囲の皮膚が赤く腫(は)れ、ときに爪と皮膚の間が化膿(かのう)して痛みをともなうことがあります。炎症が爪をつくる根元におよぶと、出てきた爪が変形し、褐色や灰色に着色することもあります。また細菌類との混合感染もしばしばおこります。
[診断]
他の皮膚カンジダ症に準じますが、原因菌の確定がむずかしいのがこの病気の特徴です。
[治療]
抗真菌薬の外用と内服が中心ですが、手を乾燥した状態に保つことがとてもたいせつです。指先の炎症が治まっても、爪が正常の状態にもどるにはさらに数か月かかります。