オッチギン(英語表記)odčigin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オッチギン」の意味・わかりやすい解説

オッチギン
odčigin

モンゴル語で「末子」を意味する。本来はトルコ語で,文字どおりには「火の主人」を意味し,古く末子が父の家に残って炉に象徴される財産を相続したことから始る。人名としては,チンギス・ハンの同母弟テムゲ・オッチギン Temüge Odčiginをさす。彼は生没年未詳で,東モンゴルおよび満州に分地を受け,子孫が多かった。元朝の滅亡後,その子孫は明朝から泰寧衛の官職を与えられ,吉林省北西隅のタオアル河畔に遊牧していた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android