アロプリノール系製剤(読み)アロプリノールケイセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「アロプリノール系製剤」の解説

アロプリノール系製剤

製品名
《アロプリノール製剤》
アノプロリン(アルフレッサファーマ)
アロプリノール(あゆみ製薬、共和薬品工業、共創未来ファーマ、杏林製薬、キョーリンリメディオ、コーアイセイ、沢井製薬、全星薬品工業、全星薬品、第一三共、第一三共エスファ、高田製薬、武田テバファーマ、武田薬品工業、辰巳化学、鶴原製薬、東和薬品、ナガセ医薬品、日医工、日新製薬、日本ジェネリック、日本ケミファ、ニプロESファーマ、ファイザー、マイラン製薬)
ケトブン(コーアイセイ)
ザイロリック(グラクソ・スミスクライン)
サロベール(大日本住友製薬)
ノイファン(ナガセ医薬品、ファイザー、マイラン製薬)

 体内で尿酸がつくられるのを抑える効果をもつ薬です。


 慢性の痛風つうふう高尿酸血症こうにょうさんけっしょうを伴う高血圧症の治療に使う薬で、降圧利尿剤を使用している人も併用できます。一般に2~3か月間使用すると薬の効果が現れてきます。


 この薬で、発疹ほっしんかゆみなどの過敏症状、ショック、アナフィラキシー劇症肝炎などの重い肝障害、黄疸腎不全や間質性腎炎などの腎障害、間質性肺炎、横紋筋融解症、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、過敏性血管炎、薬剤性過敏症症候群、再生不良性貧血、無顆粒球症、汎血球・血小板減少がおこったときは使用を中止します。食欲不振、胃部不快感、下痢、ねむけ、脱毛、関節痛などがおこることがあります。医師に相談してください。


錠剤で、食後服用が原則です。ただし、服用初期には尿酸の結晶が溶け出すため、一時的に痛風発作を誘発させるかもしれないので、初めの1週間は1日1錠を服用するよう指示されることもあります。


 1日の使用回数と使用時間・1回の使用量については、医師の指示を守ってください。


 また、服用する際は、十分な水(コップ1杯の水)で飲んでください。


②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。


 とくに、過去にこの薬を服用して過敏症状をおこしたことがある人、妊婦あるいは現在妊娠している可能性がある人は、あらかじめその旨を医師に報告してください。この薬が使用できないこともあります。


アロプリノール製剤を使用中は1日の尿量を2L以上にするため、摂水量を多くしてください。とくに夏期水分を十分に補給してください。また、血液検査、肝機能検査が指示されることがあります。医師から指示された検査は必ず受けてください。


④この薬を服用中に痛風が悪化したときは、ほかの痛風治療剤コルヒチン製剤ブコローム製剤〕を併用します。


⑤この薬を服用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、医師に相談してから用いてください。


 アロプリノール製剤は、シクロスポリン製剤抗凝血剤、抗てんかん剤のフェニトイン製剤鉄剤、抗ガン剤のシクロホスファミド製剤などと併用すると、薬の効果が変わったり、副作用が現れることがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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