ぼっと(読み)ボット

デジタル大辞泉 「ぼっと」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐と

[副](スル)
火が音をたてて燃え立つさま。「ストーブぼっと火がつく」
ぼんやりしているさま。ぼうっと。「ぼっとした顔で立っている」
[類語]炎炎めらめらぼうぼうかっかかっとかんかんぱっとぽっぽぱちぱち猛火烈火炎上大火火の海丸焼け全焼火だるま燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ

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精選版 日本国語大辞典 「ぼっと」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐と

〘副〙
① はっきりでなく、漠然と知覚されるさまを表わす語。ぼうっと。ぼんやり。
※詞葉新雅(1792)「ボットミエル 打けふる」
② 暗い中に、小さく、また、ぼんやりと、火やあかりの見えるさまを表わす語。
女生徒(1939)〈太宰治〉「お部屋へはひると、ぼっと電燈が、ともってゐる」
③ 急に顔が赤くなるさまを表わす語。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「北小路の顔は仄(ボッ)と赤くなった」
④ 火が音をたてて燃え立つさまを表わす語。
※羅葡日辞書(1595)「Ustus〈略〉Botto(ボット) ヤキタル コト、または コガサレタル コト」

ぼっと

〘名〙 =ぼっとせ

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