ふっつり(読み)フッツリ

デジタル大辞泉 「ふっつり」の意味・読み・例文・類語

ふっつり

[副]
糸・ひもなどが断ち切れる音、また、そのさまを表す語。ぷっつり。「張った糸がふっつり(と)切れる」
続いていた物事が急にやむさま。ぱったり。ぷっつり。「ふっつり(と)顔を見せなくなる」
強くつねるさま。
「行きちがひさまに―とつめったれば」〈虎寛狂・枕物狂
[類語](1ぷつんぷっつりぶっつりぷつりちょきんちょきりじょきじょきざくりざっくりばっさりちょんざくざくすっぱりさくさくざくさっくり/(2ぱったりぷっつり・不意・いきなり忽焉こつえん忽然突然卒然

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ふっつり」の意味・読み・例文・類語

ふっつり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物を断ち切る音、また、そのさまを表わす語。ぷっつり。ぶっつり。ふっつと。
浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)下「ゑいと張ったる小手のくさり・胴縄、ふっつりばらばら」
態度が明確にそうである、また、そうなるさまを表わす語。きっぱり。まったく。ぷっつり。ぷっつと。ふっつと。ふつふつ。
※虎寛本狂言・花子(室町末‐近世初)「外へといふてはふっつりと成りませぬぞ」
③ 爪を立てて強くつねるさまを表わす語。
※虎寛本狂言・枕物狂(室町末‐近世初)「行きちがひさまにふっつりとつめったれば」

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