ざくざく

精選版 日本国語大辞典 「ざくざく」の意味・読み・例文・類語

ざく‐ざく

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 刻んだり、踏みつけたりする力強い音、粗い粉状のものが多く集まって触れあう音などを表わす語。「さくさく」よりやや強い音にいう。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九五「落葉の堆(うづも)れてゐる上をザクザク踏みながら」
② 金(かね)などがたくさんあるさまを表わす語。
唱歌・はなさかぢぢい(1901)〈石原和三郎〉「おほばん、こばんがザクザクザクザク」
[2] 〘形動〙 織り方、刻み方などの粗いさま。また、雪、砂などの粒の粗いさま。
※料理物語(1643)九「蓬汁〈略〉ゑもぎをざくざくにきり」
[3] 〘名〙 「ざくざくじる(━汁)」の略。
※茶湯献立指南(1696)四「ざくざくは成程こまかにすべし。然ども茶湯はざくざくはこのまざる事に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ざくざく」の意味・読み・例文・類語

ざく‐ざく

[副]
砂利小石などを踏み歩くときに出る音を表す語。「ざくざく(と)砂利を踏みながら行く」
野菜などを、力強く切り刻むときに出る音を表す語。「キャベツざくざく(と)切る」
金貨などがたくさんあるさま。「大判小判がざくざく(と)出る」
[形動]織り方、刻み方などの粗いさま。また、雪や砂などの粒の粗いさま。「ざくざくに織ったショール」「野菜をざくざくに切る」
アクセントは、クザク、はザクザク
[類語]1ざっくざっくざっく2ちょきちょきちょきりちょきんざくりざっくりばっさりちょんじょきじょきすっぱりさくさくざくふっつりぷつんぷっつりぶっつりぷつりさっくり

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