ぶっつり

精選版 日本国語大辞典 「ぶっつり」の意味・読み・例文・類語

ぶっつり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① =ふっつり
※落語・泅の医師(1900)〈初代三遊亭円左〉「ブッつり縄が切れた」
刃物を勢いよく突き刺す音、また、そのさまを表わす語。ぶっすり。ぶすり。
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一五「身を躱(かは)したが受損じ、太股へ掛けブッツリと突き貫き」
③ わずかであるさまを表わす語。ぷっつり。
仮名草子・都風俗鑑(1681)四「ぶっつりともこ歌などは、けもなき事なり」

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デジタル大辞泉 「ぶっつり」の意味・読み・例文・類語

ぶっつり

[副]
綱などのような太い物が断ち切れる音、また、そのさまを表す語。「ザイルが突然ぶっつり(と)切れた」
勢いよく刃物を突き刺す音、また、そのさまを表す語。
「太股へ掛け―と突き貫き」〈円朝怪談牡丹灯籠
わずかであるさま。ぷっつり。
「あらいことは―ともしないぞ」〈露伴・いさなとり〉
[類語]ふっつりぷつんぷっつりぷつりちょきんちょきりじょきじょきざくりざっくりばっさりちょんざくざくすっぱりさくさくざくさっくり

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