さくさく(読み)サクサク

精選版 日本国語大辞典 「さくさく」の意味・読み・例文・類語

さく‐さく

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 水などが滞りなく軽快に流れるさまを表わす語。さらさら。
※宇治拾遺(1221頃)一「白く新らしき桶に水を入れて、此の釜どもにさくさくと入る」
② 歯で物をかむ音、野菜などを刻む音、雪や砂などを踏んで歩く音、鍬(くわ)、鋤(すき)などで耕す音など、連続する軽快でさわやかな感じのする音を表わす語。
名語記(1275)六「ねばりなき物をば、さくさくといへる」
③ ものごとをきっぱりと言うさま。はきはき。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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デジタル大辞泉 「さくさく」の意味・読み・例文・類語

さく‐さく

[副]
雪・霜柱や砂などを踏んで歩くときの音を表す語。「さくさく(と)新雪を踏む」
野菜などを刻んだり歯でかんだりするときの軽快な音を表す語。「さくさく(と)白菜を刻む」「リンゴさくさく(と)した歯ごたえ」「さくさく感を出す」
手際よく行うさま。物事が滞りなく進行するさま。軽快なさま。さくっと。「仕事をさくさく(と)片づける」「さくさく(と)動く画像編集ソフト」
水などを注ぎ入れる音を表す語。
「桶に水を入れて、この釜どもに―と入る」〈宇治拾遺・一〉
[形動]固く薄い物の歯ごたえがよいさま。「さくさくクッキー
[類語]ちょきちょきちょきりちょきんざくざくざくりざっくりばっさりちょんじょきじょきすっぱりざくふっつりぷつんぷっつりぶっつりぷつりさっくり

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普及版 字通 「さくさく」の読み・字形・画数・意味

】さくさく

おそれるさま。〔易、履、九四〕虎の尾を履(ふ)む。たらば(つひ)に吉なり。象(しやう)に曰く、たらばに吉なりとは、志、行はるるなり。

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