のら烏(読み)のらがらす

精選版 日本国語大辞典 「のら烏」の意味・読み・例文・類語

のら‐がらす【のら烏】

〘名〙
① のらくらと遊びまわる烏。
俳諧鶉衣(1727‐79)拾遺あんがうがらす・のら烏・うかれがらすの浮名もきえて」
② 常に出入りしてそこの事情に精通している遊び者やならず者。特に、江戸時代大坂の新町遊里をひやかして歩く者。
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)上「九けん 阿波座ののらがらす、月夜はなをか闇の夜も、へうたん町をこしづけに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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