出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』によると、物事を立て通そうとする意で、「立(たて)」の濁ったものだという。この説が一般に行われているが、ほかに、伊達政宗(まさむね)の部下が華美な装いをしたのに基づくという説もある。いずれにしろ、人目につくようなはでな装いやふるまいをすることが第一義で、『日本国語大辞典』第2版には「さすが茶人の妻、物ずきもよく気もだてに」(近松門左衛門著『鑓(やり)の権三重帷子(ごんざかさねかたびら)』)、「是(これ)さ大罪人の堕獄人(だごくにん)、この袈裟衣(けさごろも)はだてに着るか、化粧(けそう)に着るか」(同著『曽我(そが)五人兄弟』)を用例としてあげている。前者はいわゆる「粋(いき)」を意味し、後者は「見栄(みえ)をつくって」の意。諺(ことわざ)の「だての薄着(うすぎ)」とは、見栄を張って寒空にわざと薄着をすることで、江戸の町火消(まちびけし)、鳶者(とびのもの)は寒中でも白足袋(たび)はだし、法被(はっぴ)一枚の「男伊達(おとこだて)」を貴んだ。「男伊達」ないし「男達(だて)」は「男気のある人」の意で、侠客(きょうかく)や、侠士をさすことが多い。「だて眼鏡」は、近視でも老眼でもないのに見栄を飾るための眼鏡である。
[古川哲史]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新