さらりさらり

精選版 日本国語大辞典 「さらりさらり」の意味・読み・例文・類語

さらり‐さらり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 軽く触れあったりして、さらさらと音をたてるさまを表わす語。
源平盛衰記(14C前)三四征矢(そや)一筋抜出して、さらりさらりと爪遣(つまやり)て」
四河入海(17C前)二二「秦川に麦浪がさらりさらりと揺べきぞ」
液体が連続してよどみなく流れるさまを表わす語。さらさら。
※幸若・高たち(室町末‐近世初)「ちにまじはりて此酒が、むないたをくだりにさらりさらりとながれけり」
③ とどこおりのないさまを表わす語。すらすら。
浮世草子・子孫大黒柱(1709)六「田楽串二度とつかはず、一度にてさらりさらりとすてける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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