ころり山椒味噌(読み)ころりさんしょうみそ

精選版 日本国語大辞典 「ころり山椒味噌」の意味・読み・例文・類語

ころり‐さんしょうみそ ‥サンセウミソ【ころり山椒味噌】

〘名〙 (「ころり」は擬態語一口にほおばるものではない「山椒味噌」をぺろりと食べるところからいう)
① 大食する人を形容していう語。ぺろり山椒味噌。〔俚言集覧(1797頃)〕
② (ぺろりと平らげる意から転じて) たちまちに、相手に心を奪われてしまうこと。ぞっこん参ってしまうこと。
評判記・役者評判蚰蜒(1674)伊藤小太夫「いかなやぼの石部金きちも、たった一ぷくころり山升みそ」
③ ころりと転がるさまを調子をつけていうもの。
※滑稽本・風来六部集(1780)下「久米の仙人目をまはし、ずんでんころり山椒味噌」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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