蛤(漢字)

普及版 字通 「蛤(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] コウカフ
[字訓] はまぐり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は合(ごう)。〔説文〕十三上に「蜃の屬なり。三り。皆に生ず。千にしてして蛤と爲る。秦には之れを牡と謂ふ。云ふ、百の燕のするなり。魁蛤(くわいかふ)、一名復累(ふくるい)、老するなり」という奇怪な伝承をしるしている。服翼は蝠(こうもり)。三種の蛤とは、千歳雀・百歳燕・老服翼である。燕雀化生のことをいう文献は甚だ多いが、清の王の〔説文釈例〕に、老雀化蛤の実見談のことを記している。

[訓義]
1. はまぐり、大はまぐり。
2. かじか、蛤魚という。
3. 大がま、山蛤という。

[古辞書の訓]
名義抄蛤 ウムキノカヒ/蛤 イタヤガヒ 〔字鏡集〕蛤 ハマグリ

[熟語]
・蛤解蛤蟹蛤灰蛤殻蛤蚶・蛤魚蛤蜆蛤固・蛤骨・蛤子蛤蜃蛤蜥・蛤柱蛤丁蛤覇・蛤粉蛤房蛤蜊・蛤梨・蛤・蛤
[下接語]
花蛤・蝦蛤・海蛤・蚶蛤・山蛤・蜃蛤・文蛤・牡蛤・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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