巻貝(読み)マキガイ

デジタル大辞泉 「巻貝」の意味・読み・例文・類語

まき‐がい〔‐がひ〕【巻(き)貝】

腹足綱軟体動物総称。特にそのうち背側螺旋らせん状に巻いた殻をもつものをさすが、殻が退化して皿状や板状になったものもある。前鰓類ぜんさいるいサザエタニシアッキガイなど、後鰓類ウミウシキセワタガイなど、有肺類カタツムリなどに分けられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「巻貝」の意味・読み・例文・類語

まき‐がい ‥がひ【巻貝】

〘名〙 軟体動物門腹足綱の通称。らせん状あるいはかさ形の殻をもち、足うらが広くて大きい貝の総称。サザエ、タニシ、カワニナ、カタツムリ、アワビなどが含まれる。二枚貝に対応して用いる。螺類(らがい)
※おあんさま(1965)〈大原富枝〉「遠浅のその岸に、小さい巻貝がたくさん這っている」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「巻貝」の意味・わかりやすい解説

巻貝 (まきがい)

広い意味では軟体動物中,腹足類に属する貝類の総称で,通常背上に巻いた殻をもっているのでこの名がある。しかし,カサガイヨメガカサガイのように殻が笠形で巻いていない種類,ナメクジや多くの後鰓(こうさい)類のように殻のない種類もある。このため狭義には腹足類のうちサザエ,バイのように明らかに巻いた殻をもつ種類をいう。
腹足類
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「巻貝」の意味・わかりやすい解説

巻貝【まきがい】

腹足類

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典 「巻貝」の解説

巻貝

 らせん型の殻をもつ軟体動物門マキガイ綱(腹足類)の動物.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の巻貝の言及

【腹足類】より

…腹足綱Gastropodaに属する軟体動物の総称。巻貝類のこと。体を覆って巻いた石灰質の殻を背上にもち,その中に内臓が入っている。…

※「巻貝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android