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東シナ海の一部で、中国南東部の福建省と台湾島の間の海峡。南北の長さは約380キロメートル、東西の幅はもっとも狭い所はわずか130キロメートルで、北端では約150~160キロメートル、南端は250~260キロメートルである。水深は大部分が100メートル以内だが、南端に近い澎湖(ほうこ)列島と台湾島の間の澎湖水道は100~200メートルと深い。古くから大陸沿岸の南北交通の航路として利用され、日本の朱印船もここを航路としていた。福建省側には福州、泉州、厦門(アモイ)など古くから開けた港がある。現在も福州、厦門、台湾島の高雄(たかお/カオシュン)は商港として繁栄している。なお大陸側の金門島、馬祖(ばそ)島は国民党軍により占領され、要塞(ようさい)化された。この海域は魚種が豊富で好漁場であるうえ、建設用資材としての砂が豊富であり、海底油田も発見されている。
[青木千枝子・河野通博]
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