デジタル大辞泉
「B型肝炎訴訟」の意味・読み・例文・類語
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知恵蔵
「B型肝炎訴訟」の解説
B型肝炎訴訟
最高裁は2006年6月、B型肝炎に感染したのは、注射器を使い回しした集団予防接種が原因との主張を認め、北海道の5人に対し、国に各550万円の支払いを命じた。母子感染も輸血歴もなく、予防接種以外に原因はないとして1989年に提起したものだが、00年の札幌地裁は因果関係を認めず全員が敗訴、札幌高裁は因果関係を認めたが、予防接種からの期間経過を理由に3勝2敗。最高裁は訴訟提起時には期間は経過していなかったと救済した。注射器の危険性は国際的に知られていたが、国は真剣に対応せず、医師も無知だった。100万人以上もいるB型肝炎の患者のかなりが対象になる。
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