龍頭寺(読み)りゆうとうじ

日本歴史地名大系 「龍頭寺」の解説

龍頭寺
りゆうとうじ

[現在地名]遊佐町上蕨岡

上蕨岡かみわらびおか東部、鳥海山西方山麓の丘陵上にある。鳥海山と号し、真言宗智山派。本尊薬師如来。寺伝によれば、大同二年(八〇七)慈照の開基という。もと松岳山観音寺光岩こうがん院と称し、明暦元年(一六五五)鳥海山龍頭寺と改称した(出羽国風土略記)。江戸時代には山城醍醐寺三宝さんぼう院末で、宝永三年(一七〇六)常法談林所寺格となり、鳥海山順峰蕨岡一山の学頭であった。享保年間(一七一六―三六)当寺を中興した深海は、黄檗版一切経を備えつけるほか、訪れる学僧のため四〇俵あがりの田地を用意するなど、教学の振興に尽した(遊佐町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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