黄健(読み)こうけん(英語表記)Hwang Kǒn

改訂新版 世界大百科事典 「黄健」の意味・わかりやすい解説

黄健 (こうけん)
Hwang Kǒn
生没年:1918-91

朝鮮作家本名は再健。両江道生れ。ソウルで苦学した後,1935-36年日本の明治大学に籍をおく。帰国後教員,記者をへて羊飼いの生活をおくる。解放後は平壌で記者をつとめるかたわら小説を書きはじめ,大学で文学教育にも当たったが,のち創作に専念。長編に解放後の北部高原地帯の農民生活を描いた《蓋馬高原》(1956)のほか,抗日武装闘争を内容とした《息子と娘》(1965),南北2人の科学者の運命をテーマとした《新しい航路》(1980)など。短編にアメリカ軍の仁川上陸作戦に抗して散った若者たちを描いた《燃える島》(1959)のほか《牧畜記》《炭脈》《妻》など,中編に《幸福》がある。
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百科事典マイペディア 「黄健」の意味・わかりやすい解説

黄健【こうけん】

朝鮮の作家。本名は再健。両江道生れ。創作活動は解放後で長編《蓋馬高原》(1956年),《息子と娘》(1965年),《新しい航路》(1980年),短編《燃える島》(1959年)など。

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黄健
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