普及版 字通 「麟(漢字)」の読み・字形・画数・意味
麟
人名用漢字 24画
(旧字)
23画
(異体字)
18画
[字訓] きりん
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(りん)。〔説文〕十上に「大牝鹿なり」、〔伝〕に「大牡鹿なり」とする。〔春秋、哀十四年〕「西狩してをたり」とあり、神獣とされるものである。〔説文〕十上に「麒(き)は仁獸なり」、また(りん)字条十上に「牝麒(びんき)なり」とあり、麒をその字とする。〔詩、周南、之趾〕にを瑞獣として歌っており、麕身(きんしん)牛尾一角の獣であるという。聖人の世にあらわれるといわれ、後漢以後、白鹿をそれに充てて献ずる例が多くみえる。のち、きりんの字として用いる。
[訓義]
1. きりん。
2. しか。
3. 仁獣、聖人の世にあらわれるという。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕麒 仁獸なり 〔字鏡集〕 オホシカ
[語系]
・lienは同声。〔説文〕にを聖獣の名とする。〔段注〕に〔説文〕の「は牝麒なり」を後増の文であるという。は〔爾雅、釈獣〕にみえるが、経籍にはみなを用いる。
[熟語]
閣▶・獲▶・趾▶・児▶・筆▶・符▶・鳳▶・▶・霊▶
[下接語]
獲・麒・祥・神・蒼・鳳
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報