鹿苑寺跡(読み)ろくおんじあと

日本歴史地名大系 「鹿苑寺跡」の解説

鹿苑寺跡
ろくおんじあと

[現在地名]土佐山田町加茂

加茂かもの北部にあった真言宗寺院で、天正一六年(一五八八)の山田郷地検帳では北隣の林田はやしだ村のなかに「鹿園寺々中 鎮守山王権現 金堂十一面観音行基□□仏堂識除杖」として四四代が記される。中坊屋敷四反二〇代、林田坊屋敷一八代なども記されるが、検地時にはすでに退転している。寺領は林田・山田島やまだじまなどに一町近くあった。

至徳三年(一三八六)六月一三日付の藤原兼正供僧職去渡状(蠧簡集)に「深淵郷庄之字平松東依」にあった深淵ふかぶち神社(現野市町)の仁王講供料田五反のうち二反五代は、鹿苑寺住僧山本法橋重成の代々相伝の地ゆえに「相伝状等分明之上者、如元重成彼供田永代可令知行」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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