鶴見郷(読み)つるみごう

日本歴史地名大系 「鶴見郷」の解説

鶴見郷
つるみごう

浜松市鶴見町に比定される。かば御厨のうち。寛喜三年(一二三一)以前の源氏女申状(民経記寛喜三年三月記紙背文書)飯田いいだ郷のうち「鶴見・大□両所」とみえ、本主延平が嫡子忠俊に分与していた。明徳二年(一三九一)頃の蒲御厨年貢公事銭注文写(東大寺文書)には鶴見郷とみえ、定麦五石七斗余・定豆一九石余、定役五貫六六〇文。応永二九年(一四二二)閏一〇月二二日の蒲御厨鶴見郷年貢公事結解状(東京大学文学部所蔵東大寺文書)によれば、当地の年貢は麦・定役銭・大豆などで、公文は沙弥法誠(大隅法誠)であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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