鵜峠(読み)うのたお

日本歴史地名大系 「鵜峠」の解説

鵜峠
うのたお

白鳥町から徳島板野いたの土成どなり町に通ずる国道三一八号の県境にある峠。標高三八五メートル。西山にしやまみなと川を南に渡り、兼弘かねひろの谷から山中の九十九折の道を登ると頂上に出る。阿波あわ峠ともよぶ。中世には白鳥と阿波とを結ぶ主要ルートで、「南海治乱記」には宮川内みやごうち越と記されている。近世になって往来は頻繁となり、讃岐からは塩や魚、阿波からは農具などを行商する人々が行交い、白鳥神社参詣の人々も通った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鵜峠の言及

【大社[町]】より

…大社の西に歌舞伎の創始者出雲のお国の墓があり,国譲り神話で名高い稲佐浜(いなさのはま)は遠浅の砂浜で,海水浴場でもある。町の北西の日御碕(ひのみさき)は日本一高い灯台と天然記念物ウミネコの繁殖地経(ふみ)島で知られ,北の鵜峠(うどう)にはかつて銅やセッコウを産した鉱山がある。【池田 善昭】。…

※「鵜峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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