鳳暦（読み）ホウレキ

デジタル大辞泉

ほう‐れき【^×鳳暦】

１ 《「春秋左伝」昭公一七年による。鳳凰ほうおうは天の時を知るというところから》暦。暦数。また、年号を尊んでいう語。
「乾徳詔を降し、―すでに改まる」〈将門記〉
２ 天皇の治世の年数。また、天皇の年齢。
「願はくは建立成就して、金闕―御願円満」〈平家・五〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ほう‐れき【鳳暦】

〘名〙

① (「春秋左伝‐昭公一七年」の「鳳鳥氏歴正也〈注〉鳳鳥知_二天時_一、故以名_二歴正之官_一」による語) 暦。暦数。また、年号を尊んでいう語。

※菅家文草（900頃）四・堯譲章「鳳暦何無_レ主、龍飛欲_二早還_一」

※将門記（940頃か）「乾徳詔を降し鳳暦已に改る」 〔杜甫‐止韋左相詩〕

② 天皇の治世の年数。また、天皇の年齢。

※続日本紀‐養老三年（719）一〇月辛丑「握_二鳳暦_一而登_レ極、御_二龍図_一」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【鳳暦】ほうれき

こよみ。〔左伝、昭十七年〕我が高少(せうかう)摯(し)の立つや、鳳凰(たまたま)至る。故に鳥に紀(しる)して鳥師と爲り、鳥もて名づく。鳳凰氏は正なり。玄鳥氏はを司るなり。

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出典　平凡社「普及版 字通」