鳩の目(読み)はとのめ

精選版 日本国語大辞典 「鳩の目」の意味・読み・例文・類語

はと【鳩】 の 目(め)

① 「はとのめせん(鳩目銭)」の略。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
② 戦国後期、北条氏康がその領国であった下総国茨城県相馬鋳造・通用させた銭。〔随・古今沿革考(1730)〕

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デジタル大辞泉 「鳩の目」の意味・読み・例文・類語

はと‐の‐め【×鳩の目】

《「鳩の目銭」の略。円形で、銭の穴が鳩の目に似ているところから》近世初期、伊勢参宮の人が賽銭さいせん代わりにまいた私鋳鉛銭表裏とも文字がなく、銭1文につき10文ないし12文で交換した。勢州宮銭。伊勢宮銭。通宮銭。鳩目
「宮廻りの蒔銭まきせんに―といふをかしげなる鉛銭なまりぜに」〈浮・永代蔵・四〉

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