鬼首番所跡(読み)おにこうべばんしよあと

日本歴史地名大系 「鬼首番所跡」の解説

鬼首番所跡
おにこうべばんしよあと

[現在地名]鳴子村鬼首 八幡原

最上仙北通に置かれた番所で、同通の分岐点中山なかやま越出羽道鍛冶谷沢かじやさわ宿より一里半、鬼首村のほぼ中央にある。当地は古くから国境要衝で、江戸時代には北方が秋田藩領、西方は新庄藩領となり、当番所は藩境警固の役割が課せられた。嘉永六年(一八五三)の鬼首村書上(大場義郎家文書)によれば、当番所は天正(一五七三―九二)末年、当地が伊達氏領となってから建てられ、近世横目役人は仙台藩から派遣された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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