鬼打木(読み)おにうちぎ

精選版 日本国語大辞典 「鬼打木」の意味・読み・例文・類語

おにうち‐ぎ【鬼打木】

〘名〙 =おにぎ(鬼木)①《季・新年》
※詞林三知抄(1532‐55頃)上「大賀玉木 をかたまのき 正月松竹のかげなる木也。鬼うち木とも云也」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鬼打木」の意味・わかりやすい解説

鬼打木
おにうちぎ

正月、とくに小正月に、門松根方門口に立てかけておく割り木。もともと正月用の燃料で、御竈木(みかまぎ)とかお新木(にゅうぎ)とよんだが、災厄の代表としての鬼を追い払う棒と理解されたため、鬼木とも鬼打木ともよぶようになった。どんど焼の火でだんだら模様をつけ、刀の形にこしらえたり、12本の筋を描(か)いたりするものもある。祝い棒と混同して門入道(かどにゅうどう)ともいう。

[井之口章次]

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