鬨・時・鯨波(読み)とき

精選版 日本国語大辞典 「鬨・時・鯨波」の意味・読み・例文・類語

とき【鬨・時・鯨波】

〘名〙
合戦で、開戦に際し、士気を鼓舞し、敵に対して戦闘開始を告げるために発する叫び声大将が「えいえい」と発声し全軍が「おう」と声をあげて和し、これを三度繰り返すのを通例とする。また、戦勝の喜びの表現としても発した。鬨の声。→ときを挙(あ)ぐときを作(つく)る
平治(1220頃か)中「いさみすすめる三千余騎、一度に時をどっとつくりければ」
多人数の者が、一同にあげる声。
いのち初夜(1936)〈北条民雄〉「追手鯨波(トキ)はもう間近まで寄せて来た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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