高須浦(読み)たかすうら

日本歴史地名大系 「高須浦」の解説

高須浦
たかすうら

[現在地名]鹿屋市高須町

大隅半島中央西岸、高須川河口に位置し、同川により南北に分れる。鹿屋高須浦・高洲浦などともみえる。鹿屋名勝志再撰帳(鹿屋郷土誌)や「三国名勝図会」によれば湾口一四―一五町で停泊する船舶が多く、満潮時には五枚帆以下の船が川筋を一町ほど遡上したという。鹿児島城下より肝属きもつき地方に往来するには北方古江ふるえ浦を定場としていたが、交易の利便や船舶の多さで当浦には及ばず(三国名勝図会)、大隅半島西岸第一の要港とされた。明代の一五五七年刊の「日本一鑑」に「高洲」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android