高野行人(読み)こうやぎょうにん

精選版 日本国語大辞典 「高野行人」の意味・読み・例文・類語

こうや‐ぎょうにん カウヤギャウニン【高野行人】

〘名〙
高野山にあって、封祿・出納などの事務をつかさどったもの。高野三方の一つで、学侶方聖方と区別して行人方という。行人。
江戸時代明和一七六四‐七二)から天明一七八一‐八九)初めにかけて、白衣に白股引と手甲を着け、白木綿で頭を包み、菅笠鉦鼓(しょうこ)をたたいて遊行し、銭などを乞うた者。〔随筆・只今御笑草(1812)〕

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